今
テレビドラマを観て 思った事
10程前まで 田舎の万屋的な お店を経営していた
色んな仕事の中で 篭盛 すなわち お通夜の席やお葬式の席に飾る花かご
そんな物を
注文を受けて 殆どがお通夜お席に 間に合う様に 届ける仕事
突然の電話で 急いで作って届けるのが 恒でした。
届け先には 死んだ人が 合掌をして横たわっている
その横を すり抜ける様に 盛り篭を抱えて 据え付ける
今迄 何体 何十体の 死体を観てきたのだろう
初対面の 知らない死体
もの言わぬ 固まり
今でも よく思い出す事があります
死んだ人の顔
あの頃の 一番嫌な仕事
知らない人の
家族の知人の 悲しみの渦の中に入って 行く事の 抵抗感
そんな 経験の中から 思った事
一人で 立ち会う事
通夜 お葬式
一人が良い
想いを 巡らせる事が出来るから
本当の 別れが出来るから
一人で 参るのが好きになりました。
何時の頃からか
お通夜の席で
故人の頬を 撫でて おくやみを言うのが癖になりました。